今、なぜコルマータ―Q10やエネスポ・発酵紅参などの「補剤」が必要なのか。
国際全人医療研究所理事長、永田先生からのFAXをお知らせします。
なぜ病気になるかは、医学上の大きな問題です。
ウイルヒョウ(1821~1902)などの病理学者はそれを追求するために、
細胞・組織・臓器を顕微鏡で観察し、病気になった時にどのように変化するかを研究しました。
腫瘍(ガンなど)、炎症、奇形、外傷などを診断できます。
現代医学は、こうした先達の努力の上に成立しました。その結果、高度な外科的手術や臓器移植、再生医療などの先進医療が展開してきました。これらの方法論の対象になるのは、すべて「器質的病態」です。その中心的方法は「瀉法」です。
炎症を抑える、腫瘍を切り取る、ガン細胞を殺す、心機能を抑えるなど、治療のベクトルは上から下に向かいます。
ところが病気は病理学的に「眼に見える変化」だけではありません。自律神経系や内分泌系、
免疫系など生体のホメオタシス(恒常性維持)を司るシステムの歪はいわゆる機能的病態(機能的身体症候群)であり、器質的病態ではありません。機能的病態が放置されると器質的病態を創ります。
残念なことに「機能的病態」に現代医学は大変弱く、診断も治療も出来ないのが現状です。
なぜなら「機能的病態」には、まだ「変化した細胞」はなく、瀉すべき細胞もありません。問題は「システムの歪」にあります。
システムの歪とは「システムの疲弊」です。疲弊には休ませてやることが必要です。
それが「補法」です。
生体のベクトルを下から上に上げる方法です。
「補法」には薬剤による補剤、心理的補法(実存分析)、補の鍼・マッサージ、温熱療法や、音楽療法などがあります。
(国際全人医療研究所・永田先生より)
まさしくこのとおり、
西洋医学ではあらゆる検査で身体の状態を調べます。検査結果に基づき病名を診断し、投薬、外科手術などの治療方針を決めます。
西洋医学で言う「病気の原因」とは、病気や不調の根本的な原因のことではありません。
症状に対して身体がどのようになっているかを調べその状態の事を「原因」といいます。
たとえば検査で「ガン」が見つかった場合その「ガン」を「原因」とし、抗ガン剤、手術、放射線で徹底的に「攻撃」します。しかし「ガン」がなくなったとしても薬などの副作用で「体力」がなくなり回復できず、病巣はなくなりましたが身体全体の「バランス」が崩れて、その後、「人間としての生活」が難しくなる場合がよくあります。
西洋医学では「病気に勝っても病人の回復ができない」場合があるのです。
しかし抗生物質が出現したことにより、細菌性の病気が激減し急性の疾患には薬による攻撃は非常に有効です。
東洋医学では自然界に生活している人間が 病気にかかった時に 病気だけを見るのではなく、病人を見ることに重点をおきます。
患者さんの病気だけをみてアプローチするのではなく身体全体をみて、生活スタイルや食生活などを聞き「なぜこの症状が起きるのか」という本質の原因に迫ります。病状を引き起こす「原因」を自身の体質を改善することで予防・治療していくのです。
漢方医学では体質や生活習慣など、総合的に症状を判断した「証」によって薬を出します。その為同じ症状でもその人によって漢方薬が違うのです。
たとえば血圧が高い場合、西洋医学では「高血圧」と病名がつき降圧剤が出ます。漢方医学では「ストレスや老化などで身体のバランスが狂い血管に負担がかかり血圧が上がる」と判断します。
そこでまずは身体のバランスを整える「漢方薬」を処方します。
インフルエンザや急性の疾患では即効性のある西洋医学の薬で治療します。逆に 肩こりや、冷え症など長きにわたって患う日々のお悩みは漢方医学の方が良いでしょう。
場合によっては、一つの車輪ではなく西洋、東洋医学の良いとこ取りをして、身体のバランスを整えていかれるのがベストだと思います。
先述しましたように、例えばがんの治療で「抗がん剤」「放射線」「手術」により癌細胞を取り除きます。しかし体力(免疫力)が十分ではないと、身体は弱ってしまいます。そういう時は、必要ならば抗ガン剤(西洋医学)+漢方療法(東洋医学)を使います。
皮膚病には病院ではステロイド、免疫抑制剤などで炎症を抑えますが、漢方では「皮膚常在菌」のバランスを整えながら皮膚抵抗力を強めていきます。内服では、腸内細菌を整えながら、ステロイド等の解毒と、免疫バランスを整えていきます。
瀉法 生体 補法
風邪の場合は風邪薬(西洋医学)に 身体の邪気を追い出し治癒力を高める漢方薬を使います。
そういったことが「二つの車輪」という意味です。
この考え記事は私が漢方を勉強し始めたときに目にした漢方医の先生の記事から抜粋させていただき、このような方針で日々店頭で相談させていただいています。
手術や抗がん剤、放射線、インターフェロンをお考えの方、ぜひ「補剤」を併用されることをお奨めします。
(補剤)